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Things We Wont Say About Race That Are True - 2015 Documentary

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日本でも、海外でもメディアのありかたへの疑問はたくさんあります。

これは人種に関しての報道の在り方についての番組です。

 

今の時代は

白人は黒人を批判できない。

 批判をしたら、レイシストと呼ばれるからであって、

まさに言論は委縮していっている

 と、イギリスの現状を紹介していることです。

 

フェミニズムもそうでしょう。

フェミニズムの議論の一部に賛成をしていても

女性優位主義者/男性差別主義者の議論には反対をしている男性も

恐らくその人は女性差別と言われるのを恐れて、何も言わないでしょう。

そして実際になにも言えない空間はできあがってきています。

 

もちろん、本当にレイシストで黒人を馬鹿にする人もいるでしょうが、

そうじゃない理由でも議論をしようとしている人の自由さえも奪ってしまいます。

自由を奪ったときに来るのは、反動が当然出てきます。

そして、その反動を押さえるためには、もっと自由を抑圧しようという動きがでてきます。勿論、それに対してはもっと強い反動がでてくるでしょう。

この負のサイクルこそ、まさに今の世界の政治現象の裏側にあるものです。

 

そして、難しいのは、この言論の自由を抑圧している人(いわゆるリベラル)たち

は自分達はいいことをしているのだと固く信じていて、

そして、実際に悪いことをしたいと思っているわけではないことです。

 

 

ただ、それこそが全体主義の特徴です。

全体主義は、それを善意で進める人たちの協力があって初めて成立するものです。

 

ただ、問題は簡単にメディアが悪いといえば解決するものでもありません。

実際に、メディアの現場でこの苦悩をまさに味わっていて、なんとかしたいと思っている人たちがたくさんいることを忘れてはいけないでしょう。

 

 メディアに現れるのは、その時代の社会の人々の認識の総決算です。

メディアにでてくるのは、特に主流メディアにでてくるのは、

その社会の結果であって、結果を批判するだけでは変わらないのです。

 

結果を引き起こす根本原因は、メディアを叩くだけでは解決しないのです。

メディアに問題があると、気が付くことはとても大事な事ですが、

解決方法は、メディアを叩くだけでは、足りないのです。

 

もう一歩、二歩、深いところまで考えないと、問題は解決しないのです。